エアコン化粧カバーの代用策|配管テープ巻きやジャバラで綺麗に隠す

エアコン化粧カバーの代用策|配管テープ巻きやジャバラで綺麗に隠す

エアコンを新設・移設した際、オプションの「配管化粧カバー(スリムダクト)」を頼むと室内・屋外合わせて1万5千円〜2万5千円もの追加費用がかかると言われ、標準のテープ巻きで妥協したものの「やっぱり見た目が気になる」「屋外の劣化が心配」と悩んでいませんか。

また、梁(はり)の段差や複雑な曲がり角がある部屋では、そもそも硬いプラスチックの化粧カバーが物理的に取り付けられないケースも珍しくありません。

そんな時に使える実用的な代用策は、屋外なら「耐候性エアコン保護テープ+自在ジャバラ管(フリーコーナー)」の併用、室内なら「プラダン(プラスチックダンボール)や合板で作るコの字カバー枠」です。

場所に応じた適切な素材で配管の断熱材をガードしてあげれば、業者オプションの5分の1以下のコストで美観と耐久性を両立できます。

この記事では、室内・屋外別に選べるエアコン化粧カバーの代用アイデア5選と、ボロボロになった既存配管の補修ステップ、やってはいけないNG施工まで詳しく解説します。

代用アイデア 適した場所(室内/屋外) 耐候性・見た目 費用の目安
耐候性キャンバステープ+UV保護テープ巻き 屋外(直線・複雑配管すべて) 高(5〜8年保護・外壁色合わせ可) 600円〜1,500円
自在ジャバラダクト(フリーコーナー)被せ 屋外・室内の複雑な曲がり箇所 非常に高い(樹脂製で純正風) 1,200円〜2,500円
プラダン+壁紙柄リメイクシートのコの字枠 室内(賃貸・壁穴を開けたくない部屋) 中〜高(壁紙と同化して目立たない) 300円〜800円
アルミ複合板・塩ビ板の曲げカバーDIY 屋外の直線部・ベランダ床面 非常に高い(紫外線で割れない) 1,500円〜3,000円
麻布(ジュート)・ファブリック配線カバー巻き 室内(カフェ風・ナチュラルインテリア) 中(室内の生活感をオシャレに隠す) 500円〜1,500円

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【屋外編】紫外線と雨風から配管を守る化粧カバー代用アイデア3選

屋外のエアコン配管において、化粧カバーが果たしている一番の役割は「太陽の紫外線(UV)と雨風、野鳥のイタズラから配管の断熱材を守ること」です。

外壁にビス穴を開けたくない場合や、配管が複雑に曲がっていて硬いダクトが入らない場合でも、以下の3つの方法でしっかり保護・目隠しできます。

外壁と同色の「耐候性粘着配管テープ」を二重に重ね巻きする

もっとも手軽で、どんなに複雑な曲がり配管にも100%対応できる代用策が、プロ用の「耐候性粘着テープ(コーテープ・エアコンパテ保護テープ等)」を使った二重巻き仕上げです。

標準工事で巻かれているテープは、糊がついていない薄い「非粘着テープ」であることが多く、端が1箇所でもほつれるとスルスルと全部ほどけてしまいます。

その上から、因幡電工や関東器材などが販売しているUVカット剤配合の「耐候性粘着テープ(幅50mm)」を下から上へ向かって半分ずつ重ねながら(ハーフラップで)巻いていくだけで、雨水が一切染み込まない強固な保護層が完成します。

一般的なアイボリーだけでなく、ブラック、ブラウン、グレーなど外壁サイディングの色に合わせたカラーテープが1巻500円〜800円ほどで売られているため、遠目には化粧カバーを付けているのと見分けがつかないほど綺麗に馴染みますよ。

  • 必ず「下(室外機側)から上(壁穴側)」へ巻く:瓦屋根と同じ原理で、上のテープが下のテープに重なるため雨水が隙間へ入らない
  • 壁穴のパテ部分までしっかり覆う:劣化しやすいエアコンパテの周りも同色の耐候テープやパテカバーで覆うと隙間風や虫の侵入を防げる
  • ドレンホースも一緒に束ねる:紫外線でボロボロになりやすい排水用ドレンホースも、耐候テープで一緒に巻き込むことで寿命が2倍以上に延びる

曲がりくねった箇所は「フリーコーナー(自在ジャバラ管)」で代用する

「直線部分はまっすぐなのに、壁穴から出る部分や雨樋(あまどい)をまたぐ部分だけがS字に曲がっていて化粧カバーが付けられない」というケースに最適なのが、空調資材の「フリーコーナー(自在継手・ジャバラダクト)」です。

本来は化粧カバーのコーナー部分を繋ぐための蛇腹(ジャバラ)状の樹脂パーツですが、長さ50cm〜80cmのロングタイプが1本1,000円〜1,800円前後で販売されています。

すでにエアコンが設置された後でも、ジャバラ管の背面(壁に当たる見えない側)にカッターや万能ハサミで縦1本のスリット(切り込み)を入れれば、既存の配管の上からパカッと被せて結束バンドや同色テープで留めるだけで、まるでプロが施工した化粧カバーのような重厚な見た目になります。

室外機周りの露出部は「アルミ複合板」や「木製室外機カバー」で隠す

ベランダの床を這っている配管や、室外機のすぐ横でトグロを巻いている余り配管は、テープ巻きだけだとどうしても目立ってしまいます。

この部分をスッキリ隠したいなら、看板の土台にも使われる高耐久素材「アルミ複合板(厚さ3mm)」をカッターで切ってL字型・コの字型に組み、配管の上から被せる代用DIYがおすすめです。

また、サイドにルーバー(格子)が付いた「木製・アルミ製の大型室外機カバー」を設置し、そのフレームの内側へ配管を取り込んでしまえば、化粧カバーなしでベランダ全体の美観を一気にグレードアップできます。

【室内編】賃貸でも壁傷ゼロ!部屋の中の露出配管を隠す代用アイデア2選

エアコン本体から壁の貫通穴まで、室内の壁面を30cm〜1mほど横切っている太い配管(いわゆる「横引き配管」)は、白いテープが巻かれていても存在感が強く、インテリアの雰囲気を壊してしまいがちです。

室内の配管は紫外線が当たらないため、耐久性よりも「壁紙との一体感」と「賃貸でも原状回復できる軽さ」を重視して代用しましょう。

プラダン(プラスチックダンボール)+壁紙シートで「超軽量ダクト」を自作する

本物の室内用化粧カバー(因幡電工のMDシリーズ等)は重さがあるため壁へのビス止めが必須ですが、100均やホームセンターで1枚200円〜400円で買える「白のプラダン(プラスチックダンボール)」を使えば、重さわずか数十グラムのダミー化粧カバーが作れます。

配管の太さに合わせてプラダンの裏面にカッターで浅いスジ(折り目)を入れ、パタンと折り曲げて「コの字型の箱(カバー)」を作ります。

さらにその表面に、部屋の壁紙とよく似た織り目調や漆喰調の「リメイクシート(カッティングシート)」を貼ってから配管へ被せ、壁との境目をマスキングテープ+両面テープ(または虫ピン)で軽く留めると、壁と完全に一体化した美しい化粧カバーに仕上がります。

布製コードカバーやジュート(麻布)を巻いてインテリアに馴染ませる

配管が斜めに曲がっていたり、カーテンレールと干渉していて四角い箱型のカバーが被せられなかったりする場合は、「隠す」のではなく「おしゃれな素材で包む」発想へ切り替えましょう。

パソコン配線やテレビコード用の「ファブリック配線チューブ(マジックテープで筒状に閉じる布カバー)」の太めサイズや、100均の園芸用ジュート(麻布リボン)・コットンロープを配管にくるくると巻き付けると、ビニールテープ特有の冷たい工事感が消え、北欧風やカフェ風の部屋に違和感なく溶け込みます。

既存の古い配管テープの上から代用補修をおこなう5ステップ

築年数が経ち、ベランダや外壁のエアコン配管テープがパリパリに破れて中のスポンジが見え始めている場合、そのまま放置するとエアコンの効きが悪化してしまいます。

高所作業を伴わない1階地面やベランダ内であれば、以下の5つの手順で安全にDIY補修が可能です。

  1. 作業前にエアコンの運転を止め、晴れて配管表面が完全に乾いている日に作業を開始する
  2. 剥がれて垂れ下がっている古いビニールテープの端をハサミで切り取り、中の断熱材(白いスポンジ)が破れている箇所には市販の「配管用断熱補修シート(または隙間テープ)」を巻いて銅管を覆う
  3. 一番下(室外機の接続バルブのすぐ上)をスタート地点とし、耐候性粘着配管テープを2周しっかり巻き付けて固定する
  4. テープを少し引っ張りながらテンションをかけ、前の周のテープ幅の「半分(約2.5cm)」が重なるように斜め上へ向かって隙間なく巻き上げていく
  5. 一番上の壁穴(パテ部分)まで到達したら、端が剥がれないようビニタイまたは耐候性インシュロック(黒の結束バンド)でキュッと縛り、劣化した壁穴パテの上から新しい「エアコンパテ(1個200円程度)」を粘土のように盛り付けて隙間を塞ぐ

冷媒管とドレンホースの「結露」を防ぐために隙間を作らない

エアコンの運転中、銅管の内部にはキンキンに冷えた冷媒ガスが流れているため、断熱材が破れて外気(特に夏場の湿った空気)が直接触れると、冷たいコップの表面と同じように大量の「結露水」が発生します。

この結露水が壁の中や室内側へ伝うと、壁紙のカビやボードの腐食を引き起こしてしまいます。

代用のテープやカバーを巻く前に、銅管が1ミリも外気へ露出していないか(断熱スポンジに裂け目がないか)を確認し、裂け目があれば必ず断熱テープで塞いでから外側を仕上げるのがプロの鉄則です。

本物の化粧カバー(スリムダクト)と代用策のコスト・寿命比較表

「やっぱり業者に頼んで本物の化粧カバーを付けたほうがいいのか、それとも代用DIYで十分なのか」を判断できるよう、それぞれの費用と耐用年数を比較しました。

施工・代用方法 初期コスト(2mあたり) 耐用年数の目安 メリット・デメリットの比較
業者による化粧カバー後付け工事 12,000円〜25,000円 15年〜20年以上 見栄えと耐久性は最高だが費用が高く壁にビス穴が開く
市販のスリムダクト部材を購入してDIY 2,500円〜4,500円 15年〜20年以上 安くて純正品質だが配管の裏へベースを通す隙間が必要
自在ジャバラ管(スリット加工)+耐候テープ 1,500円〜2,800円 8年〜12年前後 曲がり配管にも後から被せられて壁への穴あけも不要
耐候性粘着キャンバステープの二重巻き 600円〜1,200円 5年〜8年前後 最安でどんな狭い隙間でも施工できるが定期的な巻き直しが必要
室内用プラダン+リメイクシートカバー 300円〜800円 室内で半永久的 賃貸の室内横引き配管を壁傷ゼロ・最安で綺麗に隠せる

エアコン化粧カバーを代用する際の注意点とNG行為

エアコンの配管周りは、高圧ガスが流れる銅管や電気配線、排水ホースが束ねられている繊細な箇所です。

代用DIYをおこなう際は、故障や水漏れを防ぐために以下の3つのNG行為を絶対に避けてください。

  • ドレンホース(排水ホース)を折り曲げたり持ち上げたりしない:室内機から出た結露水は重力だけで外へ流れているため、カバーの中に隠そうとしてホースを少しでも上向き(逆勾配)にすると、室内のエアコンから水が滝のように逆流・水漏れします
  • 中の銅管を無理にグイッと曲げて形を変えない:位置を直そうとして配管を強く曲げると、内部の銅管が「折れ(キンク)」を起こして冷媒ガスが詰まり、数万円の修理費用がかかる重大な故障につながります
  • 2階以上の高所外壁でハシゴを使った無理なDIYをしない:2階の壁穴から1階の地面へ降りている立ち下げ配管への作業は転落事故のリスクが極めて高いため、手が届くベランダ内や1階部分のみに留めてください

エアコン化粧カバーの代用に関するよくある質問

最後に、エアコンの化粧カバー代用や配管の保護について、多くの方が疑問に感じるポイントをQ&A形式でまとめました。

エアコン取り付け工事の際、業者さんに「化粧カバーなし(テープ巻き仕上げ)」にしてもらうと何年くらい持ちますか?

標準工事で行われる非粘着配管テープ(キャンバステープ)巻き仕上げは、日当たりの少ない北側や軒下であれば7年〜10年ほど持ちますが、直射日光(紫外線)や風雨が強く当たる南側・西側の外壁では5年〜7年ほどでテープが硬化して破れ始めます。その上から「耐候性粘着テープ」や「アルミガラスクロステープ」を補修巻きすることで寿命を大幅に延ばせます。

すでに壁に取り付けられているエアコンの配管に、今から自分で化粧カバーや代用品を後付けすることはできますか?

配管が壁面から少し浮く余裕があれば、裏側と表側でパカッと挟み込む「後付け用スリムダクト」や、ハサミで切り込みを入れた「フリーコーナー(ジャバラホース)」を被せることができます。配管が壁に密着していて隙間がない場合は、上から被せる「コの字型の木製カバー枠」をDIYするか、耐候性保護テープの重ね巻きで代用するのが現実的です。

室内のエアコンから壁穴までの短い配管がむき出しでダサいのですが、賃貸でも傷をつけずに隠す代用アイデアはありますか?

賃貸の室内配管には、配管の周りにふんわり巻き付けてマジックテープや結束バンドで留める「ファブリック配管カバー(布製コードカバー)」や、100均のリメイクシート(壁紙と同じ白木目や漆喰柄)を貼った「プラダン(プラスチックダンボール)のコの字カバー」を被せる方法が、壁に一切ネジ穴を開けずに生活感を消せるため大人気です。

100均のビニールテープやガムテープを屋外のエアコン配管に巻いて化粧カバー代わりに使っても大丈夫ですか?

一般的な電気絶縁用ビニールテープや布ガムテープは紫外線と寒暖差に非常に弱く、屋外で使うとわずか数ヶ月〜1年で粘着糊がドロドロに溶け出すか、パリパリに剥がれてボロボロになってしまいます。屋外配管には必ず空調資材用の「耐候性エアコン配管テープ(アイボリー・ブラック等)」を使用してください。

屋外の配管テープが破れて中の白いスポンジ(断熱材)が見えているのですが、放置するとどうなりますか?

白いスポンジ状の保温材(断熱材)がむき出しになると、スズメやムクドリが巣作りの材料としてつついて千切ってしまい、中の銅管が露出します。銅管が外気に触れると冷暖房効率が大きく落ちて電気代が上がるだけでなく、結露水が発生して外壁を腐らせる原因になるため、早めに補修テープと代用カバーで保護してください。

エアコン化粧カバーの代用策まとめ

高額なオプション費用を払って専用化粧カバーを付けなくても、設置環境に合った資材を選べば、低予算で配管を美しく保護することができます。

屋外の配管なら外壁色に合わせた「耐候性粘着テープの重ね巻き」や切り込みを入れた「自在ジャバラ管」、室内の露出配管なら「プラダン+壁紙シートの軽量カバー」で代用するのがベストな方法です。

銅管を曲げる力やドレンホースの勾配にだけ注意して、見た目も冷暖房効率もバッチリな状態をキープしてくださいね。